「島巣箱プロジェクト」 小宮 伸二 + スバコ・スタジオ

“Shima-Subaco Project” Shinji KOMIYA + SUBACO STUDIO

巣箱は通常 bird house と訳され、日本でも一般的には野鳥の巣のための箱の意である。鳥と島の字が似ていることから、鳥の巣箱ならぬ島巣箱と名付ける。そう、単なる語呂合わせがこのプロジェクトの出発点だ。それを軽やかさと、好意的(能天気)に考える。

巣箱を nest box と訳す。鳥だけではなく、あらゆる生物の巣箱。いや、それだけでなく「愛の巣」などとも使われるように、概念としての巣とも考える。何かの巣箱。

5ヶ月間に渡って開催される今回のアートアイランズ

これはスバコ・ピープルの変化の旅だ。島と巣箱をキーワードに繰り広げる実験と変遷の〈軌跡〉そのものを作品として捉えよう。行為自体が目的であると、かのニーチェも言っているではないか。着地点は解らない。だから楽しい。